へら鮒釣りは、ヘラウキを通じたイマジネーションの世界です。
ヘラウキの動きに魅了され、へら鮒釣りの虜になる方も多いかと思います。釣り人と水面下の世界との接点、それがヘラウキだと思います。
「ヘラ鮒釣りにおいて重要な役割を果たすヘラウキを自分の手で作ってみる。」、その時の満足感はまたひとしおです。
そんな思いを多くの方に知ってもらいたいと思い、このホームページを作ってみました。
ヘラ鮒の動きであるサワリ、特に底釣りにおける前ブレを的確に表現するために、ヘラウキは高感度でなければなりません。尽心作 匠では、
@極力、接着剤は使用しない。
A塗りは薄く、また、何度も重ねることにより、軽さと平滑性、耐久性を実現する。
Bボディの経は出来る限り細くする。
をこころがけています。
ヘラウキは全て手作りであることから、やはり高価なものです。しかしながら、竹竿と同じで、メンテナンスさえしっかりし続ければ、かなりの長い期間、使用できるものだと考えていますし、また、そうでなければいけません。
ヘラウキが使えなくなる(使わなくなる)のは、壊れたからではなく、へら鮒釣りの進化とともに、ヘラウキが進化せざるを得ないことから、時代にマッチしなくなったからかもしれません。
上記1)、2)に加えて、ヘラウキは竿と同様に、見て楽しむ要素も兼ね備えなければならないと考えています。
「へら専科」2003年8月号において、磯崎勝美氏が「DeTail」で有名な速水龍次氏のウキを「テーブルに並べたウキを眺めながら酒が飲める。」と評されています。
私はお酒が全く飲めないのですが、「ウキを眺めながら、友と酒が飲める」、そんなヘラウキをいつか作ってみたいと思っています。
高感度を実現するためには、製作技法はシンプルでなければならないと考えています。
例えば、使用する塗料の種類はできるだけシンプル化する。色止めの塗料も下塗り、上塗り、化粧塗りで使用しているエンジンウレタンをエアブラシで吹き付けて、色止めを行っています。
また、ぼかし塗りにおいても、色の再現性を確保するために、あえて混色せづに、Mr.カラーの番手の違いにより、色を変えています。
以上
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