このコーナーでは、エアブラシを使った色止めについて、解説します。
色止めがしっかりできていませんと、Mr.カラー(ラッカー塗料)を使った「ぼかし塗り」や「帯入れ」が色流れしてしまい、悲惨な状況になります。
尽心作 匠では、色止めにMr.カラーのクリヤーを1回、2液性ウレタンを2倍に希釈したものを1回、計2回行います。
以前は、2液性ウレタンをエアブラシで色止めに吹いておりましたが、エンジンウレタンの生産中止に伴い、「ZEST」さんのウレンタンに変更しております。
「ZEST」さんの混合比は10:1であること、薄める割合が異なることから、希釈割合を変更する必要がありました。
結論からもうしあげると、@色止めをする際、ほとんど薄めないで、エアブラシで吹いてください。A完全乾燥させる必要がありますので、最低でも2日は乾燥させてください。
「ZEST」ウレタンのクリヤーを使った色止め:
塗装にホコリやゴミは大敵です。塗料にホコリやゴミが混ざらないように、また、筆に塗料がよくなじむように、シンナーで筆、筆皿をよく洗います。
「ZEST」ウレタンの混合比は、硬化剤1:主剤10の割合で混合します。
この混合比は容積比ではなく、重量比で混合しますが、少量であれば容積比で計ってもそれほど誤差はありませんが、大幅に狂うと硬化しない場合があるので、注意が必要です。
以前はティースプーンを使用していましたが、より正確な計量を行うために、注射器と使い捨てのストローを使用しています。(2009年6月16日)
まず、注射器と使い捨てのストローで、硬化剤を0.2cc入れます。
続いて、ストローを交換し、主剤を2.0cc入れます。
続いて、スポイドでシンナーを0.2cc入れます。ほんのわずかです。
続いて、攪拌棒を使って混ぜ合わせます。この時、できるだけ気泡が入らないように混ぜ合わせます。
化粧塗り部分に、エアブラシでボディを回しながら、塗料を吹いていきます。
この2液性ウレタンのクリヤーを使った色止めを1回だけ行い、色止めの完成です。
ワンポイントアドバイス
色止め時の乾燥時間について
色止め時のウレタンの乾燥には、十分な乾燥時間が必要です。
私の場合、48時間以上乾燥させています。室温、湿度はごく普通です。
私もウレタンを吹いた後、12時間程度で刷毛でウレタンクリヤーを塗り、色流れを起こした経験が何度かあります。
以上
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