カヤウキ作りは、ウキ作り初心者の方に最も適切なものです。
カヤウキは加工しやすく、ウキ作り初心者の方でも容易に製作することができます。
カヤウキの製作技法をマスターすれば、羽根の1本取りはこの応用となります。
1)素材の選別と径の修正
素材の選別について、製作に入る前にカヤを押さえてみて、中に空洞がないか確認してください。
カット面に穴が空いているものは、画像のように、中綿が空洞になっているものが多いです。
自作工具である寸法台にカヤを乗せ、所定の寸法のところにシャープペンシルで印を入れます。
片刃のカミソリを使ってカヤを切断します。この時、回しながら切断するようにして下さい。
押しながらカットすると、カヤが変形する場合があります。
脚側となるカヤの先端側に、マジックで印を入れます。
ストレートガラス管にカヤを入れ、径を修正していきます。
画像は、Type-A2、5.5mm径を製作しています。もし、6.0mm径を修正する場合は、一気に6.0mm径から5.5mm径に修正するのではなく、6.0mm径から5.8mm径、5.8mm径から5.5mm径と、ステップを踏んで修正していってください。
一気に修正すると、カヤに傷が入ったり、無理な力が入り、カヤが折れてしますことがあります。
2)ボディ脚側の成形
寸法台を使用して、仕様に基づき、所定の寸法のところにシャープペンシルで印を入れます。
4つ割り台を使用して、カヤを4つに割って行きます。
片刃のカミソリを使用してカヤをカットしていきます。
ガラス管にカヤを入れ、カットを確認します。
紙ヤスリで、ガラス管にぴったりと入るように修正していきます。
所定の寸法まで入ったら、ガラス管をアルコールランプで熱し、形を作ります。
画像のように、脚側の形ができました。
3)ボディ頭側の成形
寸法台を使用して、仕様に基づき、所定の寸法のところにシャープペンシルで印を入れます。
4つ割り台を使用して、カヤを4つに割って行きます。
カミソリに沿って、マジックで線を入れます。
カミソリでカットしていきます。
紙ヤスリで、ガラス管にぴったりと入るように修正していきます。
何度も確認し、ガラス管にぴったりと入るように修正していきます。
所定の寸法まで入ったら、ガラス管をアルコールランプで熱し、形を作ります。
これで、頭側の形ができました。
3)仮巻きとセンター出し
精密ヤスリを使用して、カヤ脚側のカーボンが入る部分に溝をつけていきます。
仮巻きの糸がすべらないように、カヤ脚側の表面を紙ヤスリで荒らしていきます。
木綿糸の50番で、カヤの脚側を仮巻きしていきます。
カヤ脚側の仮巻きが完成しました。
精密ヤスリを使用して、カヤ頭側のカーボンが入る部分に溝をつけていきます。
仮巻きの糸がすべらないように、カヤ頭側の表面を紙ヤスリで荒らしていきます。
木綿糸の50番で、カヤの頭側を仮巻きしていきます。
先端部が斜めになっている場合には、紙ヤスリで整えます。
カヤ脚側の仮巻きが完成しました。
4)ボディの接着とバリ取り
トップの軸となるグラスソリッドをカヤ頭側に入れていきます。
この時、所定の寸法の半分程度を入れます。
竹脚をカヤ脚側に入れていきます。
この時、所定の寸法の半分程度を入れます。
脚側、頭側の両方から確認し、センターをだしながら、残り半分のソリッド、竹脚をねじりながら挿入していきます。
これで、所定の寸法までソリッド、竹脚が挿入され、センターが出た状態になっています。
2液性エポキシ接着剤を混合します。
この時十分に混ぜ合わせて下さい。混ぜ合わせが不十分だと混合しない場合があります。
以上
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